群馬大学生 体調節研究所 代謝システム制御分野 服部研究室群馬大学生 体調節研究所 代謝システム制御分野 服部研究室

研究内容

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1. 疾患に関わるエピゲノム異常の同定と治療法の開発

エピゲノムには環境要因にどれだけ曝露されたかという経験が記憶されており、将来の疾患に繋がることが知られています。私達は、エピゲノム変化を誘発する環境要因の同定と分子機構、疾患発症に繋がる機構の解明を行っています。また、疾患に関わるエピゲノム変化を標的とし、細胞運命の正常化を目指した治療法の開発も行っています。

2. 脂肪酸代謝による細胞膜変化を介した薬剤感受性機構の解明

細胞膜タンパク質は、細胞外からのシグナルを細胞の性質に変換する重要な役割を担っています。また、膜受容体の標的薬は、がん薬物療法の中心となっています。私達は、膜受容体HER2に対する標的薬の感受性に、脂肪酸代謝酵素が関与していることを見出し、その分子機構の一部を明らかにしました。現在は、脂肪酸代謝によるがん細胞の細胞膜組成の変化と膜受容体標的薬の感受性への影響の解析を行なっています。

3. 代謝疾患の治療法開発に向けた新たな代謝制御機構の探索

代謝疾患の発症機序の解明や治療法の開発のためには、代謝制御の根幹を理解することが重要です。興味深いことに、一部の非モデル動物ではヒトと異なるグルコース恒常性の仕組みが存在し、柔軟な代謝を行なっていることが明らかになってきました。私達は、マウスなどのモデル動物に加え、非モデル動物を活用して新たな代謝制御系を探索し、代謝疾患の新規治療法の開発につなげることを目指しています。

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